このページでは、Mathlogの記事や本をpLaTeX形式でエクスポートする方法について詳しく説明します。pLaTeXを使用する方法や注意事項、主要なエラーの対処法についてもご紹介します。以下が本ページの目次です。
エクスポートの手順
本手順を行うためには、プレミアムプランを契約する必要があります。
- Mathlogにログインする
- エクスポートしたい記事や本を開く
- [LaTeXエクスポート]ボタンを押す
- 注意事項を確認の上、問題なければ[ダウンロード]を押す
LaTeXの実行方法
MathlogでLaTeXエクスポートしたpLaTeXファイルは、ローカルやOverleafで実行することができます。ローカルでの環境構築は、OSごとに異なるので初心者の方は、Overleafでの実行を推奨します。以下に示す環境構築を行うことで、pLaTeX自体のコンパイルはできるようになりますが、MathlogのWebで動作しているLaTeXとpLaTeXに完全な互換性はないので、一部のコマンド等でエラーが発生することがあります。その場合は注意事項や主要なエラーの対処法をお読みください。
ローカルで実行
Overleafで実行
注意事項
MathlogのLaTeXエクスポートをした場合に発生しうるエラーとその対処法をまとめています。
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Mathjaxについて
- LaTeXではMathjaxの全てのコマンドに対応しているわけではないので、Mathjaxで記述されたものが正しくLaTeXに反映されないことがあります。以下はLaTeXに対応・未対応のMathjaxのパッケージのリストになります
- LaTeXが対応しているMathjaxのパッケージ
- LaTeXが対応していないMathjaxのパッケージ
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文字について
- MathlogでのLaTexエクスポート機能ではpLaTeXに対応したものとなっているため、pLaTeXが対応していない文字は文字化け、コンパイルエラーが発生する可能性があります。例えば「①」、「㋐」、「鷗」といった文字は対応していません。
- LaTeX Error: Unicode character *** (U+2461)(***は何かしらの文字)。pLaTeXが対応していない文字を使っているエラーです。該当文字を消すか代替文字を使う、またはpLaTeXではなくupLaTeXに変換してください。
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画像について
- mathlogの記事や本に記載されている画像がない場合は画像が挿入されません。
- LaTeXはGIF画像に対応していないため、GIF画像をLaTeXに記載することはできません。
- 画像の大きさはデフォルトとして10cmで設定されています。画像が大きい、小さい等ありましたら下のコードの
width=10cm
を適切な大きさにすることでサイズを変更することができます。
\\begin{figure}[H]
\\centering
\\includegraphics[width=10cm]{4c9f32229bce611.png}%width
\\caption{960x1280}
\\label{}
\\end{figure}
-
HTML表記について
- HTML表記について、LaTeXの表記でHTMLの全ての表記に対応することは難しいため、代表的なHTMLの表記にのみ対応しています。そのため、LaTeXの表記に変換できないものは省略されています。以下はHTML表記でもLaTeXに対応しているタグのリストになります
- LaTeXに対応しているタグ
-
表について
- screen環境は枠付き文章を書くための環境なので、その中で表を作ることはできません。そのため、枠の外に出して書くか消すなどしてください。
- 表が大きい場合、LaTeXの中に入り切らないことがあります。その場合、表の部分にsmallなどをつけてください。標準の大きさを10ptだとした場合smallだと9pt、footnotesizeで8pt、tinyで5ptとなります。適宜サイズの調整を行なってください。逆に大きくしたい場合はlarge、Large、LARGE、hugeなど設定を行ってください。
\\begin{table}[htbp]
\\centering
\\small{
\\begin{tabular}{|c|c|c|}
\\hline
a&a&a\\\\
\\hline
\\end{tabular}
}
\\end{table}
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数式について
- eqnarray環境はLaTeXでも提供されていますが、非推奨となっております。eqnarray環境の代わりにalign環境などに書き換えることをお勧めします。
- \tagで数式に番号や名前をつけることはできますが、LaTeXでは$$で囲まれた数式内では使えません。\begin{equation}などの数式環境の中で使うようにしてください。
- $$で囲む数式やalign環境では空行をいれないようにしてください。
- alignやeqnarrayなどで数式を書いている場合、\beginの前に$$をいれているとエラーが出ることがあります。align環境自体がディスプレイ数式モードにするため、$$は不必要です。
- \ltコマンドはLaTeXが対応していないので、<という文字に置き換えるようになっています。
- aligned環境は数式内(\begin{equation}などの中)で使うLaTeXのコマンドです。それ以外の部分で使うとエラーが出ます。